りゅうたまセッション「盗まれた舌」

今年も収穫祭の時期がやってきました。スヴォルの町でのお祭りに、近隣の村からは奉納品を抱えた村人が集まります。サンテニー村からも、領主の血縁のお嬢さまを旗頭に、5人が旅立ちました。

パーティーの面々

というわけで、パーティーの仲間は。リーダーである、《ノーブル》のドロッセルお嬢さま(本名は長すぎてメモってない)(14歳の女の子)と、ペットの子猿シャーデンフロイド。お嬢さまお付きの《ヒーラー》であるハル・メイサン(14歳の女の子)。《ファーマー》で男の娘のアキ・ニコル(15歳の、ホントは男の子)は荷物係。怪しい《マーチャント》シャテン*1(27歳の男性)が会計係で、引率役(あくまで予定)。わたしは、《ハンター》のウェンディー(16歳の女の子)で、マッパーを担当しました。

村を出発

お嬢さまの家庭教師から得たトリビアでは、スヴォルの町の収穫祭では12個ある鐘楼の鐘を町のひとが交代で一昼夜鳴らし続け、松明を掲げた奉納行列が特徴だそうです。火と鐘の祭り、昔は星祭りとも呼ばれたとか。
村を出る前に、シャテンはパーティー内で資金(みせガネ)を捻出して、《春夏冬》(あきない)の能力で村の特産品であるワインを仕入れました。数量と資金の都合上、樽での仕入れはできず、お土産用のミニボトルです。

さっそく事件

地形は草原なので、楽々、と言いたいところですが、けっこう《移動チェック》に失敗する面々です。なんとか無事に旅を続けて2日目。商人らしき男性が、悪漢に襲われたところに出くわしました。
シャテンと二人きりで様子を見にきたのに、思わず割って入るウェンディ。クラスもタイプも戦闘向きとは言い難いシャテンには、「みんなを呼んできて」と頼んでしばらく一人で食い止める覚悟をしたわけですが。シャテンの向いてなさは、予想を越えていました。パーティーの面々がいる野営地まで徒歩5分の距離を走って戻ったシャテンは途中で盛大にコケました。そして、そのダメージでHP 0になるという離れ業を演じ、かろうじて仲間は、呼べたものの戦闘に参加できなくなりました。ある意味、りゅうたまらしさを体当たりで表現してます。教訓:移動チェックによってダメージを負ったらその場で即座に直しましょう。一瞬先にアクシデントがあるかもしれない、それが旅歩きです。
ともあれ悪漢は一人きりなので、シャテン以外の犠牲(?)は出さずに捕らえることができた一行。商人はその働きに感謝して一人あたり500Gの謝礼をくれると言います。えっと、ちょっと額が多すぎじゃないですか、と遠慮しようとするウェンディーの横でちゃっかりとパーティー分を受け取るアキなのでした。ちなみに、シャテンはカウントされていないので全部で2,000Gです。商人とは野営でご一緒することに加え、アキのクラス能力(《ファーマー》の《内職》で、《クラフト》の《修理》をとっている)で、襲われた時に横倒しになって壊れた馬車を修理しました。
しかし、翌朝が明けると、大した挨拶もなしに去っていく商人に、ウェンディーはそこはかとなく不安を覚えます。また、お嬢さまの《教養知識》によると、商人の馬車には紋章院で禁忌とされる紋章があったとか。それが邪悪を示すわけではないですが、かなりの歌舞伎モノである可能性が高そうです。

町に到着

なんだか、もやもやしながらも、スヴォルの町に到着し、悪漢は衛視に引き渡しました。このあたりで街づくりルールを採用してあーだこーだ意見を言って、スヴォルの町は宗教国家ぽい、司教とか司祭とかが仕切ってる町という設定になりました。町の特産品は「ホーリー」の特徴が付く物。聖水とかですね。町を脅かすのは「ゴールド」すなわち聖職者の腐敗です。
町に着いたところで、パーティーのみんなは、各々好きな行動をはじめます。さっそく市場で商売をはじめるシャテン、宿のスィートルームでくつろぐお嬢さま(《ハイ》の状態異常中)、それに付き添うハル(看病役、兼、お目付け役)、そして、《おいしい料理》を一人でぱくつくアキ。ってか、もろもろ情報収集のために衛視の詰所に行くウェンディーって一人で真面目な子?

良くない者を助けたかも…

しかし、お祭りも間近だというのに、スヴォルの町では鐘の音がしません。なんと、12個ある鐘楼の鐘の「舌」が揃って盗まれてしまっていたのです。そして、シャテンの市場で集めた噂話と、ウェンディーが衛視の詰所で聞き込んだ情報を合わせると、昨夜助けた商人は舌盗人にばっちり合致な模様。秘密結社Never Summer Nights*2が裏にいるそうです。なのに衛視たちは町の警備で泥棒を追跡する余裕がなく、今年は鐘なしかと諦めムードです。真面目っ子ウェンディーは責任を感じて、お嬢さまに舌盗人の追跡を進言するわけですが、《ハイ》中のお嬢さまは二つ返事なのでした。
なお、シャテンはワインを売った結果として6割の儲けを出してパーティー内の出資者に還元したのですが、他の面々は元手0で、500Gを得た後だけに薄い反応。会計係で引率の大人のはずが、荷物係のアキの方がすっかり実権を握っている、とかいうほろ苦いドラマもはさまりました。

打倒! 舌盗人

宿代(ひとによってはスィートルーム分)を支払ってるのに、泊まりもしないで追跡を開始する一行。でも例の商人を追った先の地形は、《湿地》です。LV3地形は怖いです。いろんな判定がことごとく失敗します。いや、地形の問題ではないかもしれません。「1ゾロポイント使ったひと、減らさなくてなくていーです」って何回聞いたっけ? なんか、マイナスの魔法力が場を支配してました。おかしーなー、どのダイスでも、1ゾロとクリティカルの確率は同等かクリティカル確率のが大きいはずなのに。。。
いろいろと苦労しながら、舌盗人に追いついた一行ですが。ラストバトルに立ちはだかった敵は、りゅうたま最凶のモンスター、ゴブローチが3匹でした。このモンスターについては多くを語りたいひとは誰もいないでせう。名称で連想されるものと、だいたい同等です。前衛に立ったウェンディーの惨状についても、多くは語りますまい。ってか、アキとウェンディーは「飛んだ!?」で固まりまくって、戦力にあんまならなかったような。
でもまぁ、色んな意味で酷い戦闘にも勝利しまして。商人は戦闘能力はまったくない様なので、そのまま捕らまえてスヴォルの町に戻りました。戻るのにも《旅歩き》でそれなりにタイヘンなわけでしたが。
鐘の舌も取り返し、結果として報奨金を(ちょっとだけ)頂きました。でも、Never Summer Ntights の名称を耳にした時の、司教さま/司祭さまたちの反応が酷かった。てか、GM顔芸おつ。

おつかれさまでした

実に楽しかったです。りゅうたまは、やっぱりキャンペーンでやりたいかなー。PCたちも1回だけだとそんなにキャラが立ってないし(一人を除く)。伏線がありそうなとことか、街づくりルールで話したあれこれとか、発展させるのも楽しそう。続きは、オンセとか、どかなー?

*1:正しくは発音が違うそうですが、誰も正しい発音をしてくれないのでこう名乗ってるという設定

*2:なんか、これ、ヘンな英語じゃない?