若草ひなまつり

2010年の猫森集会で、若草物語だった4人(谷山浩子相曽晴日岩男潤子伊藤サチコ)のジョイントコンサートです。あ、猫森の時と同じく、石井AQさんも出てます。(いま、猫森集会の時のコンサートメモを見たら、ローリーは石井AQ?と…ヽ(^^;)ノ)。
総じてトークは、ほんとに姉妹がお茶飲みながらおしゃべりしてるみたいな雰囲気でした。そしてコーラスは美しさもさることながら、世界を大きく広げる力があると思う。


ふつーな感じでおしゃべりしながら、浩子さんと伊藤サチコさんが登場。遊びみたいに、ピアノを弾き出すと、伊藤サチコさんが、立ったままちょこっと連弾。ピアノでおしゃべりしてる感じです。
浩子さんの衣装は、ピンク基調のひらひらしたブラウスと黒のロングスカート。と、たぶん、ロングブーツ。髪はハーフアップかな? 毛先がくるくる巻かれてて、華やか。お姉さんっぽいファッションですね。伊藤サチコさんが、きっぱりしたブルーの膝丈ワンピースにピンクのタイツ、髪型もシンプルなポニーテールなので、対比が際立ちます。
客席の扉から、相曽晴日さんと岩男潤子さんも登場。晴日さんの衣装は、グリーン基調で、ヘアバンドとイヤリングにライトストーンがきらきらしてて可愛いです。岩男さんはピンクのロングスカートに、白のニット、白いストール。猫森集会の時のキャラ設定は、今も生きている模様です。
石井AQさんも登場して、最初の曲に入ります。このオープニングの演出、工藤千夏さんにすごい影響受けてると思ったです。

お昼寝宮・お散歩宮

アレンジは猫森集会の時よりコーラス増量してた。素晴らしく美しかったです。別世界の扉を開けてその向こうに道が続いているのが見えている感じ。
「こんにちは、谷山浩子です。」と言っちゃったあとで、「ここ、自己紹介するんだっけ?」と浩子さん。
「それでは、若い順で! 谷山浩子です。」と。続いて、相曽晴日さん、岩男潤子さんの順であいさつ。「最年長の、伊藤サチコです。」これ、予定された演出だったのか、アドリブだったのか、わからないです。
今回はジョイントコンサートなので、それぞれがソロライブみたいに歌って、「余ってるひとたちは、そのお手伝い」だそうです。
というわけで、「長老」の伊藤サチコさんから。

♪カレンダー
♪しっぽのきもち
♪このままではダメになる
♪春の道

「このままではダメになる」が、伊藤サチコさんの恋愛そのまんまだそうです。浩子さんが、「気がつけば、きみだけキラキラして光ってた」ってとこをとりあげてましたが、恋人に一途になりすぎて自分がなくなっちゃってるよーっていう歌です。でも、これは思い込んでるところから、ちょっと冷めて、気付いちゃったときだよね、と浩子さん。
意外と冷めてるというか、一途な恋の歌でこういうのははじめてとか浩子さんが言ってましたが、確かに浩子さんの歌にはないかもです。
ほんとの年齢順らしく、次は岩男潤子さん。
浩子さん曰く「意地になったように」、浩子さんが関わった曲を選んでるそうです。岩男さんは、そういうつもりは無くて、今ほんとに歌いたいと思ったのを選んだら、そうなっちゃったと言ってますが。こないだの斉藤由貴さんとの会話を思い出すだに、谷山浩子ファンであるアーティストにもいろんなひとがいるものです。

♪鳥籠姫
♪パタパタ
♪ここにいるよ
♪翼になれ

「翼になれ」のコーラスは、猫森集会の時のアレンジですが、猫森集会では浩子さんはメインボーカルだったので、コーラスを歌うことは想定していなかったらしく、難しい、と浩子さん。「どういうことですか」と突っ込む晴日さんに「みなさんは歌手だから」と。シンガーソングライターとしてプレ40周年でしょと思ったひとが、会場内に256人くらいはいたに違いない。
そして、相曽晴日さんコーナー。
下手に配置されてるピアノに、晴日さんが座って、他の3人は上手のベンチでくつろぎモード、と思いきや。浩子さんは「翼になれ」のコーラスを3度下で歌ってしまったと反省会ちゅうのようです。確かにコーラス中に、やっちゃった顔してたんだけど、ぜんぜん違和感なかったです。
晴日さんも、ふだんはピアノの弾き語りで歌うので、立って歌ってると違和感があるとのこと。浩子さんは?という問いに「立ったほうが歌いやすい」とお答えが。「人前で歌うときは別です。お客さんが目の前にいる緊張とかで相殺されちゃう」と。カラオケでは立って歌っていらっしゃる模様です。

♪迎えに来て
♪月の庭 雲のゆりかご
♪花霞
♪種 seed

「月の庭 雲のゆりかご」では岩男さんがコーラス、「花霞」と「種 seed」で3人コーラスに入りました。美しかった。晴日さん曰く、この世とあの世の境目、浩子さんは「この世界」とだけ言ってますが、コーラスが入ると、その世界がものすごく広がります。すごい。
そして、ラスト、浩子さんの曲。

♪夜の一品
♪人魚は歩けない
♪何かが空を飛んでくる
♪海の時間

春らしい曲を選択したそうな「夜の一品」。うん、まぁ、春の歌だと思いますけれども。卒業の春でなくて、桜の樹の下には死体が埋まってそうな春ですね。
海産物ネタからお料理の話題に流れて、岩男潤子さんがとってもちゃんとお料理するひとなことが判明。本だしは一応おいてあるけどほとんど使わないそうです。えらい、と感心する晴日さんと浩子さん。でも、いりこを夜のうちにお鍋に入れて朝軽く沸騰させると、お味噌汁に良い出汁が出る、というのに「意外と簡単?」と反応していたので、浩子さんもお料理ブームは続いてるのかな。
「海の時間」はすごかったです。わーっと海底の景色が広がった。ぼくときみの話じゃなくて、人類と地球の話になった感じ。
そして、アンコールは、伊藤サチコさんと晴日さんのリクエストにより。歌いたいひとはごいっしょにということでしたが、この曲は客席から参加するには難易度が高すぎますです。

♪てんぷら☆さんらいず

んにゃー、期待以上に、贅沢で素晴らしいコンサートでした。