猫森集会 Aプロ <由貴ちゃんとにんじんポテト> 1日目

「MAY」の斉藤由貴というよりは、『サヨナラおもちゃ箱』を「私のための本だ!」と言った斉藤由貴さん、が、ゲストでした。
スゴかったです。いやほんとに、初日からこんな最終兵器出してきますか、みたいな。
以下ネタバレレポート、超長文です。
本日の浩子さんの衣装は、濃い目の青緑色(色は相変わらず照明の加減かもしれないのでよくわかりませんが)のツーピースです。ブラウスは胸元レース、長袖もたっぷり膨らんでカフスも大きめのヴィクトリア調。七分袖のジャケット、ロングスカート。古き良き時代のヨーロッパの上流家庭に来る家庭教師みたいな<あくまでわたしのイメージ。

♪放課後

は本邦初公開だそうで。説明で、フィンランドはどこですか?(疑問符強調)と身体ごと首を傾げた浩子さんが可愛いーとか悶えるのは、いつものこと。由貴さんのファンのひとの為に、谷山浩子の代表曲をという事で 2曲。

♪まっくら森の歌
♪テルーの唄

このあたり、すごく平和な気分です。何年たっても何があっても、ってゆうかほんとにいろいろあっても、浩子さんのコンサートに来ると「これこれ!」って感じがするなーとか思ってました。帰ってきた、って思うのですね、いつも。

♪空の駅
♪パラソル天動説
♪よその子

「よその子」でじーんとするのも、いつも。

プラハリアン
♪情熱

斉藤由貴さんの曲を浩子さんが歌うコーナーで、あれってなりました。故郷の森に帰ってきたつもりが、トトロの森になってたよみたいな。
プラハリアン」は浩子さんもわたしの曲とかゆってましたが(実際には作詞・斉藤由貴、作曲・知らないひと 中野多佳子、です)、確かに谷山浩子的です。この偽数え歌に着想を得て、いずれ嘘絵描き歌を作るそうです。
「情熱」はこれぞ歌謡曲って曲なんですが、浩子さんの低い声がまたいいのです。
テンション上がってきたところで、斉藤由貴さんの登場です。衣装は臙脂色のワンピース。丸い襟とボタンがきっぱり白くてこれも可愛い。白いエプロンしたらブリティッシュ系メイド服です。
最初、椅子に座り損ねて、さっそく浩子さんが「その服で、その着席」と突っ込みを入れたところから、MCに雪崩れ込んでます。浩子さんの「似てるところあるよね」というフリに由貴さんが「でも、わたしは夜寝て朝起きている」と返したりとか。進行予定ではここは軽く紹介だけしてすぐに歌に入るところだったそうですが。

♪MAY
♪土曜日のタマネギ

ちゃんとおしゃべりしてよいここでは、由貴さんが途中で止まるという話から、物がへんなとこにあるという話題に流れ。「鍵ない、ないないない」って思ったらトイレであった、とか。浩子さんが、本棚の本の上の隙間に置いてあったり、と言うと、由貴さんは「それはない」と。「だから、あなたのほうが上になったわけじゃない。トイレの方がヘンだから!」と浩子さんがオチをつけてました。

♪ブルーサブマリン

斉藤由貴の夢を叶える2曲。

♪悪魔の絵本の歌
♪そっくり人形展覧会

秀逸でした。そーかー、この2曲は女優さんに歌ってもらうのがいいのかー、いや、そうだよね、納得。ただ、これはあらかじめ曲名言っとかないと、イントロで判る人たちが笑っちゃうよ、と思ったら案の定、2曲目に入るところで笑いが起こってました。
「悪魔の絵本の歌」はわたしもかつて猫森集会(リミテッドが付かなかった頃のリミテッド)で「わたしは浩子」で歌ったくらい好きな曲なのです。ふふ、由貴さんより十年以上はやく夢を叶えている<違う。
「そっくり人形展覧会」がとんでもなくヘンで良かったです。浩子さんが歌ってる時と違うわけではなく、イメージそのままではあるのですが、より徹底しているというか。そういえば、浩子さんは選曲やMCで由貴さんのファンに対して随分気遣いしていましたが、由貴さんは容赦無いですね。お昼寝宮の中でもそっくり人形はわりと独立性の高い話なので、セリフ付でやってくれればいーのになぁ。ほら、そこでシンセ弾いてる男優さんもいますし。
曲作るやり方には、詩と曲同時進行/曲先/詩が先に分けられる。特に曲になるかどうかはわからないけど、詩のようなものを書きたくなることがあって、そういう断片がいっぱいある。ある時、その断片を曲にしたくなるというのが、詩が先で曲が出来るパターンなのだそうです。
その元になった断片を由貴さんが朗読した後、浩子さんが出来た曲を歌うとの事で、曲目は伏せて始まります。

♪アトカタモナイノ国
♪SEAGULL

さすが女優というか、さすが斉藤由貴といういうべきなのか、この朗読もすごかった。上手な役者さんって声だけで空間を演出するんです。それにこの「断片」の話は時々浩子さんはMCなどで話してますが、実際に発表するのは初めてでは。そもそも、わたしこの曲大好きだし。もうどこで感動したらいいのか判りません。
続けての「SEAGULL」。これが、本当にほんとにほんっとに、素晴らしかったです。ボーカルとして前に出るひとが二人いるってすごいパワーですね。いあ、わたしがメインボーカル二人が好きなんですが。って、由貴さんはボーカリストが本職なわけじゃないのですが。由貴さんがこの詩とか曲に思いいれがあるるのが大きいのかも。海と陸の境目で波が打ち寄せるように、谷山浩子斉藤由貴という似てるけど違う巨大な世界を持った二人が混ざらないで響きあってるんです。って、こんな比喩じゃぜんぜん気持ちよさが伝わらないー。
斉藤由貴谷山浩子の世界を称して曰く「万華鏡かミラーボールみたいに、欠片が一杯集まって、個々はばらばらなのに全体としては美しい円になっている」。
浩子さん「すっごく嬉しい」と言いながら「ばらばらなとこまではよく判ってもらえるんですが」とかなんとか照れ隠しするし。可愛い。
でも、歌うの難しいんだそうです。曲作ってるときに難しいとは思わないのかという由貴さんの質問に、作り終わってからシマッタと思うことはあると答えたあと「でも、わたし、シンガーじゃないからいい」とかとか、浩子さんまで由貴さんにひきずられて容赦がなくなってますよ?!
そして、ダメ押しのドッペル玄関。色んな曲を拒否られた中で「これだけは大丈夫」なんだそうです。「白と黒」聞き込んでますからと言ったあと、「黒派です!」と宣言する由貴さん。えっと、なんか、そういうこと言うひと、沢山知ってる気がしますよ。いま客席に1024人くらいはいるんじゃないでしょうか。

♪ドッペル玄関

そして、アンコールの拍手に出てきた後の宣伝コーナーでも、CM用のメモが無いとか、メモの内容がよくわからないとか、Xbox 360ってなに?とか大騒ぎです。なんかこう、お二人は天然ボケじゃなくて、天然ツッコミみたいな属性が同じだと思う。おかげで今回はAQ!さん出る幕無しでした。AQ!さんのファンがお気の毒なくらいシンセしか弾いてないですヽ(^^;)ノ。

◎恋するニワトリ

これだけ書いてもまだ書き足りないのですが、終わらないのでこのあたりでUPしときます。今日もほんとにほんとに楽しみです。