猫森集会 Bプロ <ヒトシくんと怪しい音楽会> 2日目

やっぱ全部行っといてよかった!と叫んだ日でした。
油断ならないです、猫森集会。
まずは浩子さんのみの登場で一曲。

♪鳥籠姫

挨拶の間にAQ!さんがそっと席につきます。
4日間、日に日に長くなっていたところ、一昨日の5日目にやっと普通に終われたのだけれど、アンケートでは「なんかもやもやする」「物足りない」と書かれたとの事。

♪図書館はどこですか
♪お人形畑
♪空からマリカが

フィンランドはどこですか?(語尾上げで疑問符強調)」は疑問系で、「図書館はどこですか」は?がついていないので語尾を上げないのだそうです。
ここで渡辺等さんの登場です。

♪手品師の心臓
♪SAKANA-GIRL

先日、話が長くなりすぎて出来なかった、小林秀雄の話。講演のCDを買ったそうなのですが、それは、「小林秀雄先生来る」という芝居を見た時に、その中での講演のシーンがすごかったからとの事。15分くらいは講演をやってたそうです。芝居の中での15分ってすごい長いですよ。その講演があまりにも面白かったので、講演のCDを買って見たところ、芝居が面白かったのはもちろん役者さんの力もあるんだけれども、小林秀雄という人自体の力もとても大きいということでした。著作は難しすぎるので、講演CDがお勧めだそうです。
ユリゲラーについての小林秀雄のコメントがすごかった。時計が動いた、スプーンが曲がったと、そんなことは小さな事ですね、と小林先生は言うのだそうです。日本のインテリはそういった現象に対する態度が二種類しかない。ひとつは、科学的にありえないと否定する、もうひとつは、単に面白がる。これが近代西欧思想の結果であると。
そういった科学で証明されていない物は存在しないとの思想の対極にあるのが鬼である、と少々強引に曲の話につなげてました。猫森集会なのに真面目な話しちゃって盛り下がってしまったという浩子さんに、「谷山センセイきたる(AQ!さん)」。

♪鬼こごめ
♪かくしんぼ

ここは、等くんと語ろうのコーナーだそうです。等さんの良く行く町は渋谷だとか。十代の頃は中野、新宿ばかりだったけど、今は渋谷。東急ハンズが一番大きいし、と等さん。
ベーシストになったきっかけを聞くと、当然なるような気がしていたとのこと。このへん、浩子さんと共通するものがあります。

♪悲しみの時計少女
♪電波塔の少年
♪きれいな石の恋人

新曲が出たところで改めてニューアルバムの紹介も。色んなひとが参加しているアルバムで、メタルバンドの陰陽座のボーカルの黒猫さんも参加してくれてるとの事。この黒猫さんはメタル界随一の谷山浩子ファンを自称してくれているけど、「唯一の間違いじゃぁ(浩子さん)」。そのメタル界で好まれてる谷山浩子曲が「草の仮面」だというのが非常に意外だったそうです。
等さんのご意見では、メタルは様式美の世界なので、納得行くところがあるそうです。歌舞伎にも近くて、上下関係に厳しいとか。瞬火さんも、きちんと分別ゴミを出すひとだそうです。「体育会系なんだ(浩子さん)」。パンクはまた全然違って、等さんによると今でもライブハウスの床にガソリンまいて火をつけてたそうです。「よかったロックじゃなくて(浩子さん)」。
中学生のときにビートルズでフォークに行ったけれど、ロックに行ってたらまた全然違ってたかも。カルメン・マキさんになってた、かどうかは判りませんが、「身体が弱いし(浩子さん)」。次の3曲はちゃんとかっこいいテーマがあるとの事で、「ここで言わなきゃ(AQ!さん)」「都市生活者の憂鬱です(浩子さん)」。

♪人形の家
♪三日月の女神
♪たんぽぽ食べて
♪てんぷら★さんらいず

等さんが以前にやった谷山曲を忘れてなくて良かったとの事。「ちょっとやそっとでは、忘れられませんね(等さん)」「・・・それは、いい意味で?(浩子さん)」「もちろん(等さん)」

♪王国

アンコールの拍手に浩子さん、AQ!さん、等さん3人で再登場です。
宣伝で等さんが白井昇さん演出の芝居の音楽を担当するという話。「見に行くからチケットとって(浩子さん)」と、とつぜん要求する浩子さんでした。観劇ブームは去っていないようです。
実は今日の王国はBプロ 1日目と少しラストが違っていて、ラストのサビ部分のCDでは男性コーラスで入るところを等さんがベースで弾いていました。これはBプロ 1日目のアンケートの意見から変えたそうです。このバージョンでCD入れてーってくらいかっこよかったんです。
さらに「民意を反映して(等さん)」、アンコール曲があまりにも評判が悪かったので変えたそうです。まったくの未発表曲で、タイトルはイヌイット後でシロクマの意味の「ナヌーク」。言わずと知れた、北極ライフをきっかけに作った曲だそうです。北極ライフに登場の「ナヌー」は、日本語で言えばシロクマのシロちゃんみたいな愛称なのだとか。

◎NANUK

なんといっていいのか表現し難いのですが、じわっとくる曲でした。おそらく北極ライフの詩をそのまま歌詞に落とした曲なのだと思います。この日はお休みの次の日のせいか浩子さんの声の調子もすごく良くって、本当に北極とか宇宙まで届いているのじゃないかと思うくらい透明で力強かったのです。ニューアルバムに入ってないし、次はいつ聴けるんだろう・・・。