ソロライブ札幌 2日目

近年稀に見るくらい浩子さんが壊れていたコンサートでした。いいイミで!ヽ(^^;)ノ。
諸事情により曲目をメモる余裕がなかったので、わかんないとこだらけです。曲目は判ったら後から追加します。
以下、レポートです。
最初の挨拶とあわせてソロライブの曲目はいつも当日決めているという話。昨日のご当地ソングは「ちくわパン」にちなんで、ち・く・わ・ぱ、ではじまる曲で4曲やったというお話。ちくわパンについては、昨日カナヅさんという方がアンケートで詳しく解説してくれたということで、そのアンケートを舞台に持ってきている用意周到な浩子さんです。浩子さんの読み上げてくれた内容によると、「どんぐり」という道内でチェーン展開もして頑張っているパン屋さんが開発したオリジナル商品で、現在では他社も模造品を出し、セイコーマートなどでも売られる様になり、北海道内では非常にメジャーなパンなのだそうです。
本日はゲストで参加される佐々木幸男さんにちなんで、佐々木さんに出会った頃の谷山浩子の作った歌をご当地ソングかわりに4曲ということでした。
さて、リクエストコーナーです。最初はお誕生日プレゼント。お誕生日の方は一人で、希望の曲は「笑い猫」です。「はみだしっ子のイメージアルバムから」と丁寧に説明をつけてのリクエストでしたが「歌えない」ということで却下。「はみだしっ子で歌えるのは冬の果実と〜」と説明されたことを受けて「では、冬の果実で」ということになりました。
次は聴きたい曲があるひとからジャンケンということになりました。ジャンケンならば誰からも苦情が出ないということで、ソロライブの残りはずっとこれになるかな? わたしは最初の勝負での勝ち残り率が一割を切ってるというくらいジャンケン弱いので、ちょっと残念だなぁと思ったりもしたのです、この時点では。がっ。
わたしが最初に出したのはグー、次がパー。そして、なんと、その時点でわたしと隣に座っていた友だちの一人以外手を上げてるひとがいないじゃないですか。
信じられない。
浩子さんに「ジャンケン強いですか?」と聞かれて、二人一緒に力いっぱい首を横にふってました。
友だちのリクエストはアタゴオルは猫の森から「くじらのため息」です。美しい曲ですよねー、とこれはすんなり決まり。
次にわたしが「魔法使いの恋人が逃げた」と言ったところ、勢いよく「聞きたいですか?」と聞き返す浩子さん。えー、別にそんなに古くないし、アルバムにも入ってるし、むやみと長いってこともないし、好きな人もけっこう多いし、普通のリクエストじゃないですかー。聞いたらすぐに忘れるようにと浩子さんがおっしゃったので忘れた台詞があり。舞台に座りこんでじっと浩子さんに見つめられたりすると、もう心臓ばくばくもんで、思わず「あの、ダメなら取り下げますけど。」と言いました。うそです、ごめんなさい、浩子さんならそうやってこっちが引けば絶対歌ってくれると思いました、すいません、ワザとです。案の定、浩子さんはここでやめたらヒドイよね、と歌って頂けることになりました。歌詞を見直しながら「口調がわたしに合わない、中島みゆきさんとかなら…。」などと浩子さんは言ってますが、みゆきさんだとシャレになんないくらい怖いと思うー。
さて、最後の一人はやはりもう一度ジャンケン。その方も普段はジャンケン弱いということで、浩子さんによると今日は時空が歪んでるのかもとのこと。
リクエストコーナー後は、佐々木幸男さんを呼び込みます。佐々木さんはリクエストコーナーに感心して、「俺、絶対出来ない。」とのこと。お客さんも野放図に言ってるけど、歌いやすい曲をチョイスするとか気使いなさいと、勢いよいトークです。ってか、ごめんなさい。ちょー、すんません。なんかこういうオヤジっぽいキャラクターのひとに叱られると素直に反省しちゃうっていうかちょっとときめいちゃうってゆーか<ヘンタイ
まずは佐々木さんの持ち歌で、浩子さんはコーラスだけ入れます。佐々木さんの選曲ですが「こう来るとは思わなかった。」とのこと。
浩子さんは佐々木さんの事を「ささ」と親しげに呼んでました。なんか、すごい仲良い感じ。佐々木さんが浩子さんに最初に会う前にディレクターにどんな子なの?と聞いたところ「猫の森に住んでんだよ。」と説明されて、それは友だちになれないわと思ったそうです。でも、会ってみたら気があったって。ヤマハで同期のお二人は、人前で歌うのが苦手だったとか、いろいろ共通点があるとのこと。
ぽんぽんとリズムの速いやり取りのあと、浩子さんの曲からも一曲ということで「フィンランド」を演って、佐々木さんは退場されました。
浩子さんは佐々木さんとのやり取りですごくリラックスしたということで、けっこう取り留めなく色々話しはじめます。今日も物理ブームと宇宙論の話を。
でも、何の説明もなく、カニ歩きしながら客席を指して「遅い」とか、昨日来てないお客さんは全然意味判らないじゃないですかヽ(^^;)ノ(ちなみにこれは、アインシュタイン相対性理論のことを言ってる)。
現在、時代の寵児であるところの物理学者リサ・ランドールさんも小さい頃に不思議な国のアリスが好きだったというコメントもついて、なんとアリス4連発。なんかこう、トークも選曲も不条理系なコンサートです。
これがよかったなぁ。浩子さんも終わったあとに「きもちよかったっ!」と満足気でした。そして、お別れの曲ということで、札幌にはきっと来年も来るので、それまでこの会場に存在する全てのひとが「一人残らず」元気で風邪引いたり転んだりもせず、無事でいることを祈ってます。と、最後の曲目を見直してから、最後の曲をすっかり忘れてしゃべってたので流れが作れないとのこと。「その祈りを込めて「王国」を歌います。」場内、爆笑です。
アンコールの拍手はいつもより心持ち長めでしたが衰えず、浩子さん再登場です。アンコールしてもらえてよかった、やっぱり王国で終わるのはちょっとって思ったとのことです。アンコール曲は「椅子」「テルーの唄」。
さらに、追い出しの音楽が流れはじめたにも関わらず拍手は止まず。なんとダブルアンコール。そして、しっとり終わるのと、元気に終わるのとどっちがいいですか、と浩子さんが曲を検討しているところに会場からは「まもるくん」の声が。アバンギャルドな終わり方だなぁ (^^;。浩子さんは「えーー! せっかくきれいに終わったのにまもるくん?」と言ってましたが、会場からのそれでOKという声と拍手に答えて決定。札幌の方は美しい透明感のある曲を好むという印象がある一方で、許容範囲はすごく広い気がする、と何か自分に言い聞かせるようなことを言いながら。
浩子さんのトークといい、不条理系の多い選曲といい、とってもとってもエキサイティングでファンタスティックなコンサートだったです。