遅まきながら新年の抱負。米原万里「打ちのめされるようなすごい本」

打ちのめされるようなすごい本

打ちのめされるようなすごい本

今年こそ、読んだ本は全部記録しよう、と遅まきながら決意しました。決意したそばから、やっぱ無理かもという気がしたので、せめてこの本で紹介されてた本を読んでる間は、いあそれもハードル高そうだし、せめて今月中は<志、低すぎ。
去年の米原万里の訃報は目にしていたのですが、なにぶんにも「小説のなる木」信者のわたしは作家のニュースに鈍感でした。「全書評」なんて本が本屋さんに並んでるを見て初めて亡くなったことを実感したという、非常に不謹慎かつ失礼な話。
半分が読書記録で、半分が書評なんですが、そのジャンルの広さ深さが並じゃないんです。ロシア語通訳という専門のロシア関係や言語学周辺だけでなく、けっこうライトだったり子ども向けだったりするのも含めた小説と、猫犬関係の雑多な本たち、他いろいろ。
予備知識ゼロでも楽しく読めちゃうのは、やっぱり言葉の力というしかないです。「美しい日本語」っていうとちょっと違うんですけども。いあ、汚いとか間違っているとかいう意味ではなくて、そんなに遠くじゃない感じ。でも、日本人でよかったなぁ、ってしみじみ思える文章なのです。
よく出来た書評集の凶悪さというのは本読みには周知の事実ではありますけれども、念のため。お忙しい向きは避けて通った方がいいですよー。