猫森集会 Aプロ <十亀さんと夜の銀河鉄道> 1日目

Aプロは、正統派と予想されている、十亀さんです。
浩子さんは少し緊張気味で、去年はなかった(笑)猫森初日の雰囲気を思い出しました。
以下、ネタバレレポートです。
席に座ってすぐに気づいたのは、天井から電球がいくつか下がっていること。かなり低い位置に、豆電球ではなく、普通の電球サイズがランプの様に下げられていました。照明で使うのでしょうが、楽しみです。
席はほぼ満席です。
浩子さんとAQさんと、十亀さんも最初から出てきています。そしていきなり曲へ。

♪三日月の女神
♪月のかたち

浩子さんの衣装がとっても素敵です。夜空色の光沢のある生地にビーズがきらきらしている長袖ワンピースに、グレーの半そでワンピースを重ねています。足元は黒のロングブーツ。まさに銀河鉄道な衣装です。
AQさんは、やはり光沢のある鮮やかな青シャツにグレーのネクタイ。
十亀さんは、白地に大きく黒でプリントがしてあるシャツに黒いジャケットでネクタイは無し。

2曲終わった後に、最初のMCが入ります。猫森集会も、もう8回目だとか、いや、7回目だとか。
今回は進行を決める段階で浩子さんの夏バテが酷く、昨年までの雰囲気を全然覚えてなかったのだそうです。なので、ゲストの方は後から入ってくるという形式を忘れて、最初から十亀さんが入ってるつもりで選曲してしまったとの事。
それぞれのプログラムのタイトルもすっごく早く決めなければいけなくて、夜の銀河鉄道というタイトルにしてしまったので、責任とってしばらく夜の歌だそうです。

♪流星少年
♪ガラスの巨人

ここで、十亀さんとお話ししようのコーナー、パートI です。
十亀さんは、東京交響楽団のひとで、オーケストラ歴30年以上だそうです。
小学生の頃から音楽家を目指していて、まずバイオリンを習っていて。篠崎バイオリン教室というとても規模の大きな教室で、毎年、全国大会がある。浩子さんが「すごい、大きなチェーン店」などと反応してました。ところが、この全国大会で地方の知らない子たちとアンサンブルをやると、ぜんぜんかなわない。だから、バイオリンは放棄したそうです。
高校ではブラスバンドをやるのですが、目立ちたがりなので一番目立つ楽器として、トランペットとサックスをやって。
でも、その後クラリネットに行ったのは「飽きちゃった」との事。ここで、浩子さんが「すごい親近感を感じる」と。負けそうなことはやらない、とか、思いつきで手を出してすぐ飽きちゃう、とか、性格が似てるんだそうです。
飽きちゃった時クラリネットに行ったのは、妹さんがやっていて家にあったからだそうです。バイオリンに音域が似ているのがよかったとか。
そんなわけで、十亀さんは絶対音感がないそうです。浩子さんもなくって、AQさんはあるらしいのですが、ない方がいいというのがお三方の共通見解でした。気持ち悪いだけだそうです。「はずせるといいよね(浩子さん)」「あー、着脱可能だと一番いいですね(AQさん)」
さて、次の曲は同じテーマで揃えたとの事。すごく真面目に同じテーマ、と言ったところで「テーマは何でしょうね?(浩子さん)」。えー、あるんじゃなかったのヽ(^^;)ノ。
現代人?、オタク??、といった後、聴いた後でいいテーマが思いついたら、アンケートに書いて下さいだそうです。

♪人形の家
♪卵
♪ゆりかごの歌

ゆりかごの歌は、ずっと「学びの雨」とセットでしか歌わないって言ってたけど、あえて今日はこうだそうです。この曲でコンサートが終わっちゃうと本当に救いがないけど、今日はまだ次があるので、だそうです。
次の曲は、シェイクスピア真夏の夜の夢から。ストーリーは知らないひともいるかもしれないということで、「人間が出てきて、妖精が出てきて、森の中で妖精がいたずらして、最後はめでたしめでたし」というお話だそうです (^^;。
子どもの頃に子ども向けにした本を読んだ時から、大人になってからもずーっと大好きなエピソードを歌にしたと。
シェイクスピアは、恋愛に関して、シニカルだけど本質的なとこをついてるとおっしゃってました。

タイタニア恋をしよう

そして、十亀さんとお話ししようのコーナー、パートII です。
サックスも吹いているという話題が先ほどありましたが、その時、十亀さんが指し示した楽器を見て、えーって思ったひとも多かったでしょう、と。わたしの席からは十亀さんの楽器が見えにくかったのですが、サックスっぽくない外見のようです。曲がってるのにクラリネット、まっすぐなのにサックス、だって。
前に青山円形劇場で人間バグパイプをやったことがあったけど、それをきっかけに本物のバグパイプに興味が沸いて買ってしまったそうです。そして、大きな間違いに気付いてしまったとか。5度で歌わせたけど、実はオクターブだったそうです。
わりとそういうことを「やってます」って言っちゃうほうで、だから依頼も来るそうです。こないだはパナックホールで、山口ともさんと一緒したと。
バグパイプと廃品?(浩子さん)」
バグパイプを吹く時は、キルトを着るものなのだそうで、うっかりちょっと早めに会場近くについてしまって、キルト姿でコンビニで待機とかして大変だったらしいです。
新潟の美術館からも依頼が来て、ロビーで演奏して欲しいと言われているそうですが「バグパイプの音の大きさを知らないな(十亀さん)」。すごく音が大きいんだそうです。
で、次のお仕事はと浩子さんがふると、「もう飽きました(十亀さん)」。
今、旬の楽器はバンドネオンだそうです。悪魔の作った楽器とも言われる、ボタンの配置とかがめちゃくちゃで、しかも行き返りで音階が違う。
なんでそんなことになっているのか、演奏しやすいバグパイプを開発するひとはいないのかという話題でもりあがります。十亀さんの推測では、最初はもっとボタンが少なかったところに、空いている所に増やしていた結果ではないかと。
そのかわり、ピアノでは絶対出来ない、届かないコードが演奏できるそうです。「だけど、出来るのが出来ない(浩子さん)」「まぁね(十亀さん)」。
合理的なことだけが、いいことってわけじゃないですよね、と浩子さんがまとめていました。
夜の歌のアリバイ作りは終わったとの事で、次は昼の歌、夜明けの歌、夕暮れの歌だそうです。

冷たい水の中をきみと歩いていく
♪遺跡散歩
♪テルーの唄

今気付いたけど、曲が終わる度に四方向にお辞儀するのって、去年もやってましたっけ?と浩子さん。AQさんよりも早く、お客さんが「やってました」と反応したような。
ここでは、浩子さん自身のことをしゃべるんだそうです。
多摩でレコーディングライブをしたので、タマで弾き語りというタイトルにしたら、すごく猫っぽいのでジャケットは猫にしたいと言って希望が通ったそうです。
5ヶ月で、プロダクションに所属しているプロの猫ですが、でも、これが初仕事。硬くなりまくり、すみっこ行きまくりだったのを、ねこじゃらしみたいなもので誘ってとびついてくるのを撮った写真なのだそうです。
あと、近況としては、コンパクトデジカメを買ってしまいました、ごめんなさい、だそうです。ニコンのクールピックス。
次はなんとなく、十亀さんとやってみたい3曲。

♪夢のスープ
♪王国
♪金色野原

金色野原は、「本邦初初演(ほんぽうはつしょえん)」だそうです。
そして、タイトルがこれで、やらなかったらドッペルな日にドッペル玄関をやらないようなもの、ということでこの曲です。

♪銀河通信

やはりここで、電球が使われていました。よくある小さな電球(じゃないのかな)よりも、暖かみのある光で、より銀河通信な感じでした。
一度全員退場されますが、もちろん拍手は鳴り止まず。
アンコールはすごく好きなのに、それほどやってない曲。

♪人生は一本の煙草のような

素晴らしく王道ど真ん中なコンサートでした。基本、とか、原点、とか、色々似たような言葉を思いつくのですが、やっぱり王道と言うしかない。
明日、もとい今日も楽しみですー♪