猫森集会 Dプロ <ちゃんと練習したネコ> 1日目

すいません、すっかりサボってますが、残りの日もそのうち上げます。
思えば、取り囲まれ型コンサートのルーツであるところのお3方なのですね。90年代を懐かしいというと、なんだかずいぶん歳とった気がしますが。まぁ、歳とったけどさ。
以下、ネタバレレポートです。
最初から斉藤ネコさんも含めた3人で登場です。
浩子さんの衣装は、白いブラウスに黒の膝下丈のワンピース。縦縞が入ったタイツはたぶんグレーかな。靴は茶色。

♪瞬間

ミュージシャン紹介のところで、いきなり「どっちもゲストじゃないような気がする」と浩子さん。たぶん、お客さんもわりとそう思ってるかも (^^;。
ネコさんは、オールリクエストの常連で、あんまりにもそれが続いたので、ちゃんと練習したコンサートに出たいとだだをこねはじめた、と。ネコさんは「ゆってないよ」と主張しておりますが。
そんなわけで、「ちゃんと練習したので、ぜったいに間違えないと思います。バイオリンは」と、浩子さんはプレッシャーをかけまくりです。
選曲はネコさんだそうで、基本的にネコさんがアレンジした曲を選択している模様です。その中で、次の曲は、浩子さんの曲を初めて斉藤ネコがアレンジした曲、とのこと。へー、そうだったんですかー。

お昼寝宮・お散歩宮
♪椅子

お昼寝宮の対旋律のほうって言えばいいのかな、ねむりのなかで〜のとこを、ネコさんがバイオリンでやってました。美しい。
今日は、長い曲が多いのであんまりしゃべるなと制作さんに言われてるのだそうです。でも、猫森集会の説明はしないとねということで、いつものリラックスしてくださいなお話があり。寝ちゃっても全然OKのところで、ネコさんが居眠りのしぐさをして「あなたはダメ!」と浩子さん。そりゃ、このメンバーでは、制作さんとしては釘を刺さずにはいられないことでしょう。
さて次は、オールリクエストをやってるとわかってくる、お客さんが誤解している曲だそうです。つまり、お客さんとしてはこの曲は簡単だろうなとか難しいだろうなとか予想をつけてリクエストしてるんだろうけど、その予想が外れてる曲。昨日、Rollyさんとやった、たんぽぽ食べてとか「わりとぼくたちにはチョロいよね」という浩子さんの言葉にAQ!さんも賛成してます。
で、次にやる曲は「すごい久しぶり、間違えると目立つ、キメが多い」との理由により、お客さんの予想とは違ってとても難しいんだそうです。リハーサルでもかなり間違えまくったとか。でも、練習してるので「予告ホームランしとく。バイオリンはぜったい間違えません」だそうです。

♪心だけそばにいる〜HERE IN MY HEART〜
♪アーク〜きみの夢をみた〜

で、心だけそばにいるの歌詞を浩子さんが間違えてました。その瞬間、そんなオチだろうと思ってましたよ、って考えたひとは会場内に256人くらいいたに違いない。
終わった後の第一声で、しゅんとした浩子さんは「ヒトにプレッシャーかけることは、やめにしました」と。
さらに、「いまアークの最後って、わたし間違えた?」と聞いたのに、ネコさんが何やらAQ!さんを示しています。浩子さんとAQ!さんは、マイナス1ポイントだそうです (^^;。
ここで、ネコさんと語ろうのコーナーです。オールリクエストでは、いつもこの時間は準備に忙しいので、語るのはとても久しぶりだとか。話題は、浩子さんがふった、生い立ちは話です。
バイオリンを小さい頃からやってたということは、いいとこの子?という問いに、いや別にとネコさん。どうやら、お父さんが音楽をやりたかった人で、それを息子に託したらしいです。兄にバイオリン、弟にピアノをやらせて、あわよくばクラシックで共演とかを考えてたらしいけれども「だいしっぱい(ネコさん)」。兄は見ての通りで、弟も兄が楽しそうにやってるのを見てポップスに走ってしまったそうです。
ネコさんは6歳くらいからバイオリンをはじめましたが、中学生の頃には一度やめてたそうです。アレンジの方に興味を持ってて、バイオリンはじゃまだからやめたそうな。ところが、それは大失敗だったと。こちらは、一生〆切がつきまとう仕事だったそーです。ミュージシャンだったら、コンサート終わったら飲みにいけばいいだけだけど、作曲家や編曲家は次の仕事をはじめなければならないので辛いと。でも、飲みには行くそうですが。
m7 とかあまり無かった頃に、聞いてかっこいいと思ったとか。ヤマハポピュラーソングコンテストでは、編曲やってたひとも後に大成してるのだそうです。浩子さんが出た時は松任谷由美さんだって。「いちばん」いい時代でした、といいかけて、「とても」と言い直すオトナな気遣いを見せたネコさんですが、「いま、いちばんって言ったよね!」とすかさず浩子さんが突っ込んだのでました (^^;。
大学は芸大。先生から、将来作曲や編曲の仕事をする時に絶対に役に立つから、授業は出なくてもいいから行っとけと言われたそうです。で、現在、官公庁からの仕事を受ける時には芸大卒というだけで曲なんかまったく聴かずに通るそうです。さすが、先生とかなんとか。「でも、流して仕事はしてないですよね。」という浩子さんに、仕事はいっつも全力でやってると答えるネコさん。「だから、うまくいくかクビになるかどっちかです」。
浩子さんがケラさんとネコさんの話になったときに、「すっごい怖い人ですよね」と言われたことがあるそうです。ネコさんによると、なんかのイベントでケラさんのアシスタントさんが楽器が並んでるところで楽器に危険なことをしようとしたのを怒鳴りつけたらしく。でも、その後ケラさんとは飲み屋で再会して「なんだ、単なるおやじじゃん」と認識されて、一緒に仕事するようになったそうです。

♪わたしを殺さないで
♪時計館の殺人

時計館のバイオリンソロには、浩子さんも終わったあと拍手。ネコさんは「つかれた」。浩子さんから、何でこの曲をここにもってきちゃったのという質問があり。ネコさんはどうも、曲目の希望を聞かれたくらいの気持ちで返信してたらしいです。「順番じゃなかったの?(浩子さん)」。でも、曲目リストの中にちゃんとコーナー名が書かれてて、「いまのは、殺人コーナー(笑)」。
ちなみに、練習したのに呼んでというネコさんのリクエストに応えて、一ヶ月練習した企画もあったという話。アタゴオルのことですね。楽しかったよねー、またやろうねー、という浩子さんに対し、「見にいきます」とネコさん (^^;。
さて、ネコさんと語ろうのコーナーパートIIです。聞いちゃいけないことある?との浩子さんの問いに、特にないと答えたネコさんでしたが。
「奥さんとの馴れ初めは?」という問いに沈黙で答えるネコさんでした。岩男潤子さんの『kimochi』のときは、岩男さんが浩子さんに、わたしの目の前で喧嘩するんですよー、もうどうしていいかわかんないです、とか言われるくらいだったそうです。喧嘩した相手とくっつくってほんとにあるんですねー、とか浩子さんはおっしゃってますが、ネコさんはテンション下がりまくりです。
「あの、テンション低くならないでください」「なにしゃべったら、楽しくなる?」という浩子さんに「もう今は何をいわれても・・・」と返すネコさん。「何言われても楽しいです。」
「いちばん好きなものは?」という流れから、今年の猫森集会パンフレットの質問に話は流れます。神様か悪魔に「ひとつだけ願いをかなえてやる」と言われたらという質問にネコさんは何を答えたのか。「どう答えたんですか?」「どうだっけ?」とお二人とも覚えてない様子。「ってことは何もチェックしてないってことじゃ」というAQ!さんだって言ってないってことは知らないんでしょう。会場のお客さんがパンフレットを出して読み上げてくれたところによると「とりあえず今のピンチ仕事を無事終わらせてもらいたい。」と(笑)。「その時のピンチは終わりました?(浩子さん)」「終わりました。今は、次のピンチ仕事が…。(ネコさん)」。おまけに浩子さんは「あなたの一生にたったひとつの願い事は終わった!」と。いじめっこだ。
で、次の曲は、打ち込みコーナーだそうです。べつに今までの曲にも打ち込みはいっぱいはいってたんですが。

♪パジャマの樹
♪光る馬車

最初「めがさめて、き」と歌ってしまい、やり直し。浩子さん曰く、この3人でいるとオールリクエストの神様がそこらへんに浮かんでいるんだそうです。
昨日のRollyさんの会では、AQ!さんが全然しゃべらないという不満の声がアンケートに寄せられたそうです。プロデューサーであるところのAQ!さんは、場の状況を見て触らない方がいいときは入らないのだそうです。

さて、ネコさんにまた質問。はじめてのお仕事、音楽でお金をもらったのはいつかという質問ですが。ネコさんが高校2年生の文化の日。スタジオの落成か何かで、テストプレイ奏者をしたのが最初だそうです。いますぐバイオリンもってこいと言われ、2曲弾いて五千円もらったと。当時の高校生にとって五千円はとっても大きく、音楽業界ってこんな美味しい業界なのか、と思ったそうです。「それからあんまりギャラ変わってません(ネコさん)」猫森集会ではもうちょっと出してる筈ですが、と、フォローする浩子さんです。
次は、斉藤ネコ発注曲のコーナーで3曲。

♪トマトの森
♪ひとみの永遠
♪ひとりでお帰り

「トマトの森」はカゴメのCMソング、「ひとみの永遠」はアイリス(目薬)のCMソング、そして「ひとりでお帰り」はアドミラブルという女の子3人のグループのために書いた曲だそうです。
ネコさんに、彼女たちは元気ですかと聞く浩子さんに、知りませんとネコさん。「ひとりはミュージカルにいって、ひとりは制作にいった。そして、ひとりは離婚した所までは聞きました」とのことです (^^;。
そんなこんなで、そろそろお別れの曲。はやいです。はやすぎです。浩子さんも「なんてちゃんとしたコンサートなんだろう」とおっしゃってました。
でも、今このレポートを書いてると、すっごくしゃべってるんですけどヽ(^^;)ノ。どんな魔法なんでしょう。
最後は海の歌を2曲。だいぶん、雰囲気の違う、幸せなやつと不幸せなやつだそうです。

漂流楽団
♪海の時間

もちろん、アンコールの拍手。
浩子さんが戻ってきた途端おっしゃるには、舞台袖に入ったらネコさんが虚ろな目をしてて「大変だねー、これ」と言ったとか。「コンサートみたいでしたね(ネコさん)」
確かに、ネコさんの魅力全開っ!とわたしたちが感じるということは、ネコさんにとっては全曲全力投球で大変なんでしょうねー。
浩子さんは海の時間のバイオリンソロを、ものすごい早回しで生命の歴史をみてるみたいだったと言ってました。
恒例のグッズ宣伝コーナーでは、ネコバックが小さいに加えて、箸は大きい!との新たなご意見が紹介されました。確かに。
ネコさんは、アルバムを持ってきてるので、あとで売りに出ますとの一言があり。「苦情はそのときに。今日の責任者だから(浩子さん)」「きいてないよ!(ネコさん)」
ネコさんアレンジの曲を、後からぽろぽろ思い出したとかで、明日は曲を少し変えようかと言い出したり。「練習したネコというコンセプトには全然あってませんが(浩子さん)」オールリクエストやろうっていったら出来るんだ!というのは、さすがに冗談だそうですが、曲は変えるかもしれないそうです。わーい、楽しみ×∞。
アンコールは、ネコさんご指定の曲。これは、はっきりアンコール曲としてという指定があったそうです。実は、当初、Rollyさんとかぶってたんだけど、Rollyさんが別の曲をやりたくなっちゃったので流れたそうです。
「最後にふさわしい、しみじみとした爽やかな曲をきいてください。(浩子さん)」という振りに続いて曲名も言ったので、前奏に笑いがかぶってるしヽ(^^;)ノ。

SAKANA-GIRL

すばらしいコンサートでした。そして、なんか懐かしいというか、思えば遠くに来たもんだというか。青山101人の頃から通ってるファンのひとは、しみじみしちゃうんじゃないかなぁ。わたしはした。当時のわたしは、今のわたしを想像もしてないでしょうけれども(いや、想像があたってるところも多分にあるとは思いますが)、でも、同じように谷山浩子さんのコンサートを聴いてるのだなーと。
今年の猫森も、もうあと1日と思うと、感傷的になってしまう今日この頃なのでした。