お化け屋敷みたいな

カブキの日 (新潮文庫)

カブキの日 (新潮文庫)

タイトルと表紙の印象を裏切って、歌舞伎の解説本でも歌舞伎役者の裏話でも三階さんの苦労話でもないです。うーんと、歌舞伎を題材とした迷宮ファンタジー小説かな。歌舞伎の知識があるとより面白いのかもしれませんが、なくてもまったく問題なくひたれます。
以前にどこかの映画村で「映画の大道具を使って役者が出演するお化け屋敷」とゆうのに入ったことがあるのです。格子の向うに着飾った人形がと思うと突然鬼の顔で振り向いたり、畳敷きの部屋を歩いているといつのまにか屋外の川端に出ていたり、実に怖くて不思議で面白いお化け屋敷でした。
この小説もそんな感じです。って、どんな感じだヽ(^^;)ノ。