猫森集会 2009 Bプロ 1日目「柳原陽一郎氏の奇妙な散歩」

いろいろいろいろ良かったけど、重要なことだけ先に書いておく。
とりあえず、終電座はすばらしかったです。ありとあらゆるイミで。

以下、ネタバレほか色々書き足しました。

浩子さんの衣装は、プリーツスカートに、黒のスモック風のブラウス、襟回りにきらきらしたお花つき。七分丈の袖にピンクのリボンが可愛いのです。網タイツに黒のストラップ付パンプス。

♪さかなの言葉

メモに二十億年前と書いてあるのですが、何の話題だか判りません (^^;。
平日なので、仕事帰りにお腹をすかして来てる方も多いということで、せめて美味しいものの歌ということで、「魚の卵のスープ」だそうです。

♪卵
♪夢のスープ

平日なので(後ろの席を向いて)こっち方のお客さんが少なめなので、こうやって話すとすっごい個人的に話してるみたい、とか。うわー、うらやましいけど、緊張しそうです、そっちの席のお客さん。

で、柳原陽一郎さんの登場。
出てき方が可愛いと、浩子さん。確かに、恥ずかしげというか身の置き所がなさそうな風情です。
浩子さんの紹介は、「たま」で「さよなら人類」を歌ってて、大ヒットして印税がいっぱい入った筈、と。柳原さんにいきなり生臭い話から、とか言われてます。
ちょっと緊張した様子の浩子さんです。小室等さんみたいに先輩だと失敗しても許してもらえそうだけど、柳原さんはとても尊敬しているミュージシャンだけど年下なので、いい所を見せないといけないと思ってしまうそうです。
で、柳原さんの曲から。

♪愛のSOLEA
♪ねこなのだぁ

浩子さん、演奏中もすごく真剣な顔でピアノ弾いてました。
ねこなのだぁの中で、いつもアドリブ入るのかな?、ってとこがありまして。
猫森でにゃぁ、新宿でにゃぁ、ヒロコちゃんとにゃぁ、AQちゃんとにゃぁ。
ちゃん?!

ここで、浩子さんが柳原さんとの出会いというか知った時、イカ天のたまの話です。当時からコンサート行ってる古いファンのひとたちはイカ天見てすごかったって話を浩子さんがしてたことを覚えてるみたいです。わたしは若輩なファンなので知りませんが (^^;。
演劇的なパフォーマンスでなく、音楽の作り方が好きだったと。普通じゃない、でもそこがかっこいいって。
柳原さんによると最初はメンバー全員ギターで歌う人だったんだけど、それでバンドやるとメキシコ人みたいでしょ。なのでバンドごっこする時に、分担を決めたそうです。
柳原さんがリーダーに見えたという浩子さんに、リーダーシップはとってたかもしれないと柳原さん。
ほんとに好きでって言う浩子さんに、正面から好きって言われるとどきどきしちゃうと、柳原さん。浩子さーん、柳原さんはきっと女性ファンが一杯いますよー。じぇらってる(Dプロで身に付けた語彙)よ、きっと。
イカ天時代から親近感を抱いてたそうです。同じ星の出身な感じだとか。で、会ってみたら、やっぱり共通点がいっぱいあったそうです。ビートルズ小室等が好きとか。
柳原さんは、谷山浩子ポール・マッカートニー説をブログに書いたそうです。どうしても、出てきちゃうってところがポールなんだそうです。
これに浩子さんが返して、ギターだったのがキーボードになってそれがすごくいいところが、ポール、と。今日はポールズでお送りします、だそうです。
リハーサルの時は、小室チルドレンと言ってたそうです。小室といえば、等ですよ、等しかいませんよ、と意気投合のお二人です。
次の曲は柳原さんの曲ですが、発表当時から浩子さんは大好きで、三大ドーパミンソングのひとつだそうです。脳から何かが出てくる曲。

♪満月小唄

これ、浩子さんが「自分が作りたかった」って言うの、すごく判ります。とてもとても、良い曲でした。浩子さんの曲で言うと、「草の仮面」とか近いと思いました。いあ、ぜんぜん違うんだけど、なんとなく。
ここからが、浩子さんの曲になるのですが、柳原さんを呼ぶと決まったとき、最初に思いついた曲。柳原さんが「根付いちゃった。」と言うのに、「時々お水あげて下さい。」と浩子さん。

♪まもるくん

次は、お二人から、小室等に捧げるとのことで。

フィンランド

そして、時間が長くなりすぎるのでやめようとしたけど、柳原さんの「いい曲じゃないですか」の言葉でやることになった曲です。

♪満月ポトフー

ゲストと語ろうのコーナーその2です。
柳原さんが、プロになろうと思ったのは1988年だそうです。青山円形劇場でフォークシンガーのサポートに入った時、楽屋が立派だった。そして、マイセンのカツサンドが楽屋にあって。柳原さんはいくらですかって聞いたそうです。それがタダで食べていいって聞いて、なんていい世界だと。そこでプロになろうと思ったそうです。
その後も、ライブで歌ってる時に「米をくれー」とか語りで言うと、ほんとにファンのひとが米を差し入れてくれたりしたとか。音楽で食ってくってこういうことかなと思ったそうです。「本当は全然ちがうんでしょうが。」という柳原さんに、そういうぼんやりしたとこが似てると浩子さん。
色んなことが出来ないのも似てるそうです。浩子さんは、詩を書いて、曲作って、ピアノ弾いて、自分で歌ってるから許される!とか思うとか。日常生活でも、いろいろ出来ないって。家でよく、引き出しがあけっぱなしになってるとか。
で、あまり似てると恋って生まれにくいんですって、というオチをつける浩子さんです。残念です、残念でした、というやり取りで、次の曲へ。

♪キャンディーヌ
♪意味なしアリス

ROLLYの分をとっとかなくて大丈夫ですかーとか思ったのですが。大丈夫か、怪しい曲はいっぱいあるから。
「ぶつぶつくんがいました。」と浩子さん。
で、次は、食べ物シリーズ3曲、だそうですが…。

テングサの歌
♪恋するニワトリ
♪素晴らしき紅マグロの世界

「恋するニワトリ」を食べちゃだめと思うのね。
#というツッコミがアンケートでいっぱい来たというのは、Bプロ2日目で言ってました

そして、今回のプログラムでは無かった、オーソドックスな恋の歌です。

♪星より遠い

このへんの、柳原さんのコーラスは、すごかったです。「テングサの歌」とか、もうね、浩子さんと柳原さんは、テングサの星の生まれですよ。
わたしは、複数ボーカルがすごい好きなんですが、斉藤由貴さんともROLLYさんともまた全然違う良さで。谷山浩子というアーティストの懐の深さを毎回あらためて感じてしまう猫森集会なのでした。

さて、最後は予告通り、歌っていいよの終電座です。

♪終電座

びっくらしました。客席に突然スポットライトがあたって、マイク持ったひとが歌いだしたです。夢見た演出でした。

アンコールで出てきた浩子さんも「作った時から、やりたかったんだ、これ。」と。
で、定番のアンケート書いてくださいとふって。柳原さんはアンケートは薄く読むそうです。怖いから。「さようなら、もう来ません。」とか書かれるから、と。
浩子さんのお客さんは、優しくて、そういうアンケートは少ないのだとか。コンサートの感想はまったくなくて、自分のことだけ書いたりとか。それは、優しい以前という気もしますが<そういうアンケートも書いた覚えがあったり (^^;
Aプロの2日間では、一人だけいたとか。最近のアルバムに好きな曲が一曲もないっていったヤツ! と言う浩子さんに、柳原さんが「すごいなー。それ、自分のコンサートじゃ言えないなー」というコメントが笑いを誘いました。

♪さよならのかわりに

本当に素晴らしいセッションでした。
柳原さんのファンの方も、そういう風に思ってくれてたらいいなぁ。